2009.7/30 越智山 泰澄の道☆佐野周一さん

だっちみん　佐野周一730

こんにちは

今日は、海の側の家、ハウスアムメーアから、

安嶋ひろ子がお送りする日です。

安島の自然に魅かれて、

７月は二回目のパーソナリティーとして、お邪魔しています・・・・。

安嶋さんフリートーク

OTIS　REDDING　「THE　DOCK OF　THE　BAY」

                               

　　　　　　　　　　　佐野・安嶋フリートーク

OTIS　REDDING　　「THE　GLORY　OF　LOVE」

                                佐野・安嶋　フリートーク続き

安嶋さん、突然,予告無しに佐野さんの詩を朗読 

2009年5月1日、越知山泰澄塾より発行された、

「越知山　泰澄の道」の冒頭に載せられている。

佐野さんは詩誌「水脈」の同人。

もう一つ冒頭に載せられている詩をブログでは紹介します。

千年の影　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　佐野周一

境内にある一本の古木

太い幹は根元から

分厚い緑のコケに覆われている 

しかも古木の

根元から樹皮が深くめくれて

幹の芯が幅広く露出している

風雪に耐えた歳月が生み出す

くり抜かれた樹皮のかたちが

立ち姿の仏像にいている 

丹生の里　越知山のふもと

　　　　　　　　奈良時代の高僧　泰澄大師入寂の地と

　　　　　　　　伝えられる　大谷寺にある

　　　　　　　　締め縄こそ掛けられていないが

　　　　　　　　ご神木である 

　　　　　　　　古木を仰ぎ

仏像の輪郭線をたどると　遠く

バーミャンの破壊された石仏に至る

バーミャンの石仏は破壊されること

で、悲惨な現代に 殉教した

最大多数の最大不幸を生み出す

地上のこの世を憂いて 

バーミャンを想い巡る

神と仏が同居する古木

生きた樹木の立ち木仏が

木漏れ陽を包み

迎えてくれる

OTIS　REDDING　「NOBODY　KNOWS　YOU」